こんなに素敵な建物が
できるなんて、
2007年の私は
当然ながら知らなかった。
2016年の私も
知らなかった。
そして知ったとしても
残らなかっただろう。
そんな建物に
職場が戻ってきた。
戻ってきたときは
私は別の人生を
歩いていた。
のどかな高台から、
谷底にダイブ!
ちょっと傷も出来たけど、
そこには苔があって
やさしくそこで
私は成長した。
フィンランドの言葉で
コケムス
とは、
体験
の意味らしい。
日本語なら、
苔蒸す。
体験なくして
成長はない。
成長した私は
素敵な建物のなかに
引っ越しをした職場を
OGとして訪問した。
『故郷として
またいらしてください』
と、ありがたい繋がりを
今後に向け保つことが出来た。
いつだったか、
仕事で感じた思いを
義母にぶつけたとき、
『後悔してる?』
と言われたことがあった。
後悔なんか
するわけがない。
散々悩んで苦しんで
決めた道の上での事だ。
いつも迷うときに思うのは、
好きかどうか
それだけだ。
今の仕事をしていても
前世の記憶のように
書き物やファイリングには
スムーズに取り組める。
ジレンマは半端なく
この道を突き進むのは
この上なく大変だと思う。
だけど私は
あの場所に戻りたい
とは思ったことがない。
トップに非正規雇用の不条理を
訴えて退職当日のギリギリに
返信メールを頂いたあの日。
職場の皆さんは私に
花束と感謝状まで用意してくれた。
不条理を嘆き、
悔しかった思いは
感謝に昇華できたのだった。
ときに孤独を感じて
精神的にも大変だったけど、
ひとつの製品に関わって
バトンを渡すことができたのだ。
雇用の構造は
残念ながら
あの時とあまり
変わっていないみたいだけれど、
仲間が安心して働けているのが
嬉しかった。
2019年の私は
朗読の世界で見聞を広め、
働く地域で猫のご縁ができて、
ご当地の野菜や果物を味わえて
全身で季節を受け止めながら
老いを学んでいる。
そんな日々から
私らしさという軸が出来てきて、
笑顔で堂々と
仲間に会うことも出来た。
今の私。
せっかくだから
棚卸し。
震災の頃、
自分とはなんぞや?
と自問自答に困っていたけれど
どうにか形になってきた。
そんな私とは。
訪問介護の福祉職員。
自転車を商売道具とする、
ちょっとしたサイクリスト。
しかしぴちぴちスーツは着ない。
介護職2年を越え、
介護予防運動指導員となり、
健康増進のため夫とミニベロでの
企画を推進中。
朗読を新たな趣味とし、
長年のブロガー生活から
エッセイストに発展。
縁あって歴史ある同人誌に
ペンネームで参加予定。
幼い頃からの猫愛好家で
最近は地域猫の写真本を作り、
関係する人に贈っている。
猫好きはあらゆる所に現れ、
卒論のテーマも『宮沢賢治と猫』。
朗読も猫を好む。
宮古島出身の母の血筋からか、
踊りが好きでフラの世界に没入。
介護予防にもフラは大切だと再認識。
歌も好きでウクレレを伴奏に歌う。
2018年に他界された
西城秀樹さんを偲んでYMCAを
インスタグラムに投稿した事を契機に、
不定期にヘタレレと称して投稿を
続けていたが、
2018年の12月に、丸ビルの
ツリー点灯式でユーミンの生歌に
勇気をもらったことで、
ウキレレと名前を変えて引き続き
不定期に投稿を続けており、
近々100曲目を迎える。
人を楽しませ
人を元気づける
ことが大好きな、46歳。
改めて、
私、再開。
すべての出会いが
今と未来に繋がっている。
2019年7月11日
Mahalo,nui!!
0コメント