情熱について

ステイホームで
昔の映画を観る機会が増えた。
夫とも
「週末、何か観る?」
と互いのチョイスを言い合うという
会話が増えた。


出会う前の若い頃に
好きだったものの話を
聞くこともある。


比較的最近の映画
マチネの終わりに
をひとりで観た。
(ラブストーリーなので
夫婦で見ることはない)


国交も人と交わることも
かなり制限されている今、
この作品も
「コロナ以前」
の世界だ。


何となく雰囲気が似ていたので
2001年の作品
冷静と情熱のあいだ
を改めて観た。


ストーリーも詳細も
すっかり忘れていたが
ドゥオーモでの空撮シーンと
エンヤの主題歌は心に残っていた。


過去を生きる
過去を生き直す


思い出すことは
そんな感じだろうか。
だとしたら今は
みんながそうなのだろうか。


マチネの終わりに
では
とある事件から
時間が止まってしまったように
時を過ごした二人が
ギタリストとしての再出発で
再び二人の時間も動き出す
といった流れだった。


冷静と情熱のあいだ
にも
分断された時が
再び交錯して
交わっていくという
構図があった。


だから似てると思ったのか。。
それぞれに
舞台となる時代や国の文化が
うまく絡んでいて
個人的なラブストーリーに終わらない
スケール感が魅力だった。


しかしながら
舞台となるフランスもイタリアも
愛がすべて!
という情熱を表現するにはピッタリの場所だった。
一方で日本は
無機質で冷静な現実といった雰囲気。


整然とした
無機質な感じは
穏やかな日常だ。


一方で
魂を震わせるような
心が共鳴するような
瞬間も存在する。
それが、情熱だ。



情熱は
ややもすると
人を予期せぬ方向に
良くも悪くも駆り立てる。



ベランダのハイビスカスは
情熱のかたまりだ。



鮮やかに咲く花に
ワクワクしつつ
ソワソワする。


穏やかな日々の中に、
ほんの少しの情熱を。


生きていて
良かったと
思える瞬間を。


偶然だらけの今。
梅雨空の下で
冷静と情熱が
交錯してる。








SLOW DOWN LIFE

あらゆるものが加速する中で 敢えて減速して生きていく。 マイペースに。丁寧に。 不定期に綴る、 減速生活のススメ。

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