2023.01.03 14:02新しい景色を、あなたと。2023年。新たな一年が始まった。好天に恵まれて高望みのない平凡な三賀日を過ごして体を休めることができた。人生には息抜きが必要だ。いよいよ今年は50年目の誕生日がやってくる。もはや過去は現在に集約され振り返るまでもなくなった。ここにいる私とここにいるあなたとこれから過ごすあなたと今を生きていく。凄いことは今を生きているということ。もうそれだけで充分だ。どうせいつかは転がり落ちるように絵巻物のような現実から消えゆくのが人生なのだから。今まで見た景色はどんな景色だっただろうか。見たい景色を見られただろうか。「あなたが居てくれてよかった」と言われると、幸せ。あなたは、私。共に過ごすひとときは、互いの境界を曖昧にする。私はこれからもあなたと生きていく。あなたと...
2022.12.25 16:08ナンニモナイを贈る世間はクリスマス。暦は普通の週末でもあるので日曜は仕事に奔走している。穏やかな、朝。公園でおひさまの暖かさを感じながらスタエフ収録。サンタさんがくれたものは穏やかな日曜日。雪のない地域で普通に仕事ができている。今年は訪問スタイルに短時間サービスが増えた。のべ100件を超えてもようやく70時間という現実に移動ばかりしてる感覚。これじゃ、訪問介護の魅力は減るばかり。先が思いやられる。理想は1時間の滞在で対話をし意欲を引き出すこと。今は仕方ないので短時間で出来うる声掛けをする。それでも日々の継続のお陰で改善傾向を示されるケースが増えたのは嬉しいことだった。クリスマスの仕事も、短時間の訪問が6件。合間に保護猫のご縁で通うようになった保護主のお宅へも行く。昨日の...
2022.11.06 23:02生きていてよかった 少し早めの紅葉を眺めに、文化の日の祝日、両親を連れて筑波山へドライブに行った。 帰り道、地元のレストランで夕飯を食べて満腹になった父がふと、「生きていてよかった」と呟いた。 奇遇にも同じ言葉をつい最近、仕事の訪問先でも聞いていた。90代の男性が、若い頃子供を連れて旅行した東北地方へ、先日4泊5日のドライブツアーとして子供達に連れて行って貰ったという話を聞いた時、旅の感想を訪ねた返答と、同じ言葉だった。 生きていて、よかった。その言葉の重みを改めて痛感する。歳を重ね、自身では出来ないことが増えていく中で、思いもよらず夢が叶ったような出来事に遭遇したとき、思わず口からでる言葉なのだと思う。そしてコロナ禍を生き抜いている今、誰しもが発しうる言葉だ。 コロナ...
2022.10.12 10:58つなげていこう。災難はいつも想定外のところから降って湧くのだと生まれて初めて実感した。心配事の殆どは起きないと言われるのは心配事の枠外から災難がやって来るから考えてもムダということなんだ。8月。衝撃の第一発見者になった、そのすぐ後の出来事だった。衝撃の出来事は想定内だったが、その後の災難はジワリと想定外に「降ってきた」。上の階からの、水漏れ。水道管の劣化によるものだった。寝室の押入れから、壁を伝ってリビングの壁へ。雨漏り程度かと思ったら一晩で衣装ケースが一杯になった。お盆休み中で管理会社と連絡が取れず、夫婦で浸水対策に追われていたが、下の階にも水漏れがあったことでその家族とひょんなご縁に恵まれて水道管補修は数日後に行われたものの、被災した押入れや壁紙の補修は10月の3...
2022.09.29 09:39明日へのギフト秋刀魚が届いた。「捕れたら送ります」と言っていたっけ。気仙沼からの、ギフト。今年は身の回りがざわついていて心にもありがたかった。2011年のあの日から、気仙沼の大切な人たちと繋がっている。あの日、居ても立っても居られずmixiで呼びかけする人の書き込みから色んな繋がりが生まれたけれど、自らの足で出向いたことがこんな幸せなギフトに繋がるとは想像すらしていなかった。秋刀魚の漁獲量はかなり目減りしているので、送ることができませんでした、と言われた年もあった。今年届いた秋刀魚たちは6尾。夫とはんぶんこで1尾頂いた。3尾は実家へお裾分け。残り2尾は大事にまた分け合って夫と頂くつもりだ。秋刀魚は字のとおり刀のようにキラキラと美しい曲線をしている。なんて滑らかな肌な...
2022.09.23 04:41音を奏でるということ今年に入ってひょんなきっかけで津軽三味線と親しくなった 楽器を奏でてみたいという欲求は上手になりたいにはなかなか繋がらない。オルガンエレクトーンピアノピアニカ縦笛チューバ木琴ドラムなどなど。音楽教室や学校の部活などで触れてきたもの。合奏するのが楽しかった。大人になって奏でてみた楽器は、ウクレレジェンベ(アフリカの打楽器)アルパ(パラグアイのハープ)琴カリンバ三味線ジェンベ以外、ひとりでも楽しめそうなもの。音に対する興味は仏具のおりんにまで及んだ。なぜなんだろう?聴くだけで満足しないのは。私はなんで音を奏でたいんだろう??そんな問いへの答えが思いの外早く現れた。市川方面にドライブしたとき、夫が気になるお寺がある、と連れて行ってくれた法華経寺の参道で、津軽...
2022.09.17 07:40懐かしの街で20年前に住んでいた懐かしの場所で、貴重な体験をした。代々木上原。学生の時に良く訪れた街。社会人になり、隣駅から歩ける場所に5年ほど住んだ。20代をここで終えた。そんな街にある東京ジャーミイトルコ文化センター。モスクの美しさがあちこちで取り上げられているが、敷居か高いものと感じてか今日まで近くに行くこともなかった。生きとし生けるものへ門戸を開放するかのように穏やかにあの頃もここに佇んでいたのに。。愚かとしか言いようのなかった若かりしあの日の私。興味を惹かれることはなかった。結婚して15年。夫が美しい建物に惹かれたこともあり、一緒にガイドツアーに参加してみようという事となった。残念ながら住まう部屋の修繕絡みで家を開けられなくなり、「あなただけでも行ってお...
2022.09.05 10:44処暑過ぎて真夏はめくるめく過ぎるので、毎年いつからいつが真夏だったのか覚えていないのだが、今年はお盆から月末にかけて忘れ得ぬ事が多発した。住まう賃貸マンションの上の階から水漏れが起きたこと。(修繕工事の日程はまだ未定)訪問先で第一発見者になったこと。これらが同時多発的に起きた時、幸いにも夫は夏休みだった。そして予定していた旅行にも問題なく行けた事や、夫の両親の健康上のトラブルにも早めに対応出来た事で、この夏は結局のところ不思議なくらい収まりの良い形で収束した。大変な事が起きている時。心のどこかでどっしりと居座ってどうにかなるんじゃない?って言っている自分がいたのは救いだった。地元で働き始めて7年目。肝が座ったのかも知れない。いや、歳のせいかも知れない。人間、半世...
2022.08.07 15:20夜を泳ぐ立秋を迎えた夜。連日の猛暑がまたやってきそうだが、日没がまだ夏らしさを残してる。車という部屋で夜を移動する。できそうでできなかったこと。二人しかいない空間が地球の自転を感じながら街を一望できる所へ向かう。車を走らせるとき自分が大人になったのだと感じる。一方で街を歩く人はスマホに肩を丸めて退化したようにみえる。夫には気分転換が必要で私には骨休めが必要なので、移動する部屋は二人の必需品となった。 船堀駅の目の前にそびえ立つ、船堀タワー。正式にはタワーホール船堀というらしい。この夏、2度目の搭乗。真夏の昼と、立秋の夜。どの時間も飽きずに東京の街を眺められる。新川は、どっちかな。千本桜が植わっているという新川の遊歩道を目指す。しばらく川上方面に歩くと、赤い金魚...
2022.05.02 21:27記念の年に夫、50歳。数えで半世紀生き抜いたことになる。私、49歳。出会ったのは2006年の6月。一緒になってからは15年目になる。ちょうど夫が生まれた年に本土復帰となる沖縄からパスポートで働きに出ていた母が父と出会った頃。母のお腹に宿ったのは、きっと6月過ぎたあたり。生き抜くことで出会いがあり命がつながっていく。母が本土に来て父と今の地元で出会わなかったら私は存在しなかった。そんな父も祖父が大工で手に怪我をして戦地に行くことを免れなかったら終戦の年の1月に生まれなかったし、終戦までの戦火を逃れて生き抜いたからこそ母と出会うことができた。そんなことを夫の行きた半世紀とともに振り返り、しみじみと奇跡に感謝している。それぞれに葛藤しながら守ったものは自分という存在。...
2022.03.24 11:24動き出せ、春あれ?夏かな?と思う程の暖かさがやってきて、急に厳しい寒さがまた訪れて、それを繰り返して春が来る。一度緩むとニンゲンはなかなか縮こまれない。だけど花はそこで弾みをつけるように外へ溢れ出すように咲いていく。変化って億劫で切なくてツライ。だけど生きてる限り淡々と繰り返すのだ。同じ春はない。一度きりの今年の春は永久凍土が溶けたかのよう。一斉に動くことに不慣れになってる自分がいる。街の飲食店に人が並ぶ。服を選んで髪を整えてメイクして旅支度もして日常から少し離れてみる。旅の朝は早い。ダメ元で抑えておいたスケジュールで動く。新幹線で雪山へ。シーズンラストのゲレンデへ。新幹線は満席。平日のゲレンデは混雑知らず。2014年で止まっていたリフトホルダーが2022年になっ...
2022.03.21 12:23セットポジション春の三連休は宇宙のお正月らしい。というのを数年前に知って、この時期をとても大切に過ごしてた。玄関や寝室を整えて、夫とゴミ出しをした。完璧ではないけれどスッキリとリセットできた。また、一年をはじめるための、セットポジション。折しも、去年無観客で開催されたハワイの災害復興から始まったという祭典、メリー・モナークフェスティバルのDVDが手元に届いた。表紙を飾る男性のボーズはフラのセットポジション。腰を低く落として大地からパワーを吸い上げるのだそうだ。2004年にフラを習いはじめ、2018年以降はお休みしている今の私にとって、フラのセットポジションは介護における移乗時の支持基底面を広げるスタンスとなって活かされているようにも思う。2020年は開催どころではなか...