通過点の先へ。

3年半前、
地元に職場を移したときは


未知の世界だった
この場所で。


3年の歩みははじめ、
遠くて仕方なかった。


しかしとにかく
3年は歩いてみよう
迷いながらも歩んだ。


そして昨日。
目標だった試験がおわった。
そしてそれは
ゴールではなく
通過点となった。


かつて夫婦で
国家資格を目指したこともあった。
だけどそれは残念ながら
徒労が大半を占めた。


今は資格を持つことに
あまり重要性がない。
たとえそれが
国家資格であっても。。。


資格ってなんだ。
道を進むための
通行手形か。


試験は思ったよりも
温かさに満ちていた。
ああ、確かに3年の経験は
生きているんだと
嬉しくなった。


瞑想するように
試験の時間の静けさの中で
色んな思いが
現れては消えていった。


おさらい
だと思って。
これは
上司の励ましだった。


そう。
特別に知識を叩き込むことは
敢えてしなかった。
今の自分を
リトマス試験するみたいに
苦手なところが見えてきた。


かつて挑戦した
針の穴ほどの合格率の
試験に比べたら、
なんと愛に満ちた試験なんだろう。


手応えはあるものの 
確実ではない。
答え合わせは怖いので
来月改めて発表とともに
解説を確認するとして、
弱かったところだけ
喝を入れておこう。


会場にいる人達は
皆、同志だ。
思惑も道も異なるが
合格を目指してきた人達だ。


落とすための試験ではない。
この先の道を、
諦めず腐らずに
光の射す方へ
歩いていくための試験だ。


試験に出かける前に
夫に深々と頭を下げ
支えてくれてありがとう
と伝えた。


色んな人に
支えられながら
ここまで来られたから。。


これからも
心配かけながら
先人の後を
自分なりの歩みで
追いかけて行くだろう。


この場所に飛び込むときは、
暗闇の谷底に
僅かな羽をバタつかせながら
飛び降りるキモチだった。


だけどここは
果てしなく続く
光への広大な草原だった。


3年かけて
トンネルをくぐり抜けたのだ。


高村光太郎さんの
「道程」には
2つあったということを
初めて知った。


102行にも及ぶ
壮大な物語を
中略しながら
書き写した。


心にパズルのピースが
はまっていく。

歩け、歩け
どんなものが出て来ても
乗り越して歩け

この光輝やく風景の中に
踏み込んでゆけ


僕の前に道はない
僕の後ろに道は出来る


夫に貰った
応援のお菓子。
都こんぶは
試験のお昼に頂いた。
夜は焼肉を食べながら
互いの思いを話した。


結局最後は
理念で生きるんじゃないかな。
私の口からふいに
そんなコトバが出た。


絵に書いた餅のようだけど
理念に照らされながら
理想を描きながら
一心に歩いて行けたらシアワセ。


どこで働くか
だれと働くかも
その理念あってこそ。


例え詩の中にあるような
自然淘汰があったとしても
己が腐らなければ
前に進んでいける。



これからは
自己との戦い。
腐ったら終わり。


だけどそれよりも
興味は尽きない。
花芽のように
どんどん溢れてくる。

笑顔の花を
咲かそう。
これからも。
命尽きるまで。



Mahalo,nui!!









SLOW DOWN LIFE

あらゆるものが加速する中で 敢えて減速して生きていく。 マイペースに。丁寧に。 不定期に綴る、 減速生活のススメ。

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