挑戦すること

小学生の頃
達筆だった校長先生が
生徒一人一人に
好きな言葉を聞いて
書をしたためてくれました。

私が選んだのは
挑戦
という言葉。

あの頃の私は、
壁があったら
壊して進むのだと
何とも頼もしい言葉を
作文にも残してたっけ。

父は
私が病の壁にぶち当たった時、
手術の前日に
お姉ちゃん、
挑戦!だよ!!
って画像を送ってきた。

戦いを
挑む。

己の運命に
挑む。

それはすなわち
生きるってこと。


昨日。
節目の研修最終日。
試験を終えて
職場の送別会に向かいました。


ケアマネさんが
家庭の事情で
職を去るとのこと。


この仕事には
幾度となく節目がある。
だから
誰もが何となく
ここで終わりにしようという
引き際をイメージしながら
仕事を続けてる。


ケアマネになりたくて
この職場とご縁ができました。
子供たちも巣立って
孫にも恵まれて
家族にも変化があって。。
何のためにこの仕事を
選んだのかって考え直そうと
時間を作ることにしました。


そう。
家族のために
私たちは日々
学んで経験を積んでるんだ。


見知らぬ誰かとの縁は
いつかのそのときのため。


私は
早い段階で夫の祖母や
義母の叔母にあたる方との
終末に関わることができた。


そして何のために
今の仕事をしているのかと
日々考えながら生きてきた。


介護。。。
その時間は様々だけれど
できるなら
そこに至るまでの予防と
そこからの改善に
私はチカラを注ぎたい。


今のご縁で思うことは
介護認定を受けてしまうと
予防や改善への意識が
遠くなってしまい、
次から次へと
誰かに頼るようになってしまう
ということだ。
悪い表現かもしれないが、
既得権益と思うこともある。

生活保護
介護
閉じこもり

両家の両親は
自立した生活を送っているけれど、
75歳を越えて
段々と問題が見え隠れしてくる
年代となってきた。

その年代から
なるだけ介護の世話にならぬよう
頑張っているのを
私は知識で支えていきたいと
この節目で思った。

今までの2年間は
そのための時間。

今日もまた
介護とは何ぞや?
と自問しながら
食事の支援をしたり
お風呂の介助や
排泄の介助に走る。


その人らしい
生活を送ってほしいけれど
我々の支援だけでは
それが叶わない。
かといって
枠を増やすというのも
違うように思う。。
従来型の支援は
やってあげる
やってもらう
があまりにも、色濃くて。。


私にできるのは
踏みとどまれる人を
ひとりでも多く残すこと。


サ責にならないの?
向いてると思うよ。
って言われたけれど、
介護保険のなかで
窮屈に頑張るよりも
別の方法に活路を見つけたい。


巣立ち。
その時は遠からず
訪れると思う。


人生がある限り。


同僚の殆どは
家庭があり
母として家族を支えながら
今の仕事をしている。


何を犠牲にするか
という問いには
仕事!
ってなる。


明け方出掛けるという
ご主人のために
早起きしておにぎりを
作って起こしてあげたり。


お孫ちゃんのいる
娘さんのおうちを
手伝う合間に仕事したり。


みんなみんな
挑んでる。
みんなみんな
かっこいい!


私の前にあるのは
もはや壁ではない。
壁と、思うのは
不安だからだ。


私の前にあるのは
一本の道だ。
ただ、ひたすらに、歩く。
それが今の挑戦なのだ。


新たな知識という
友と一緒に。


2019年4月14日
Mahalo,nui!!













SLOW DOWN LIFE

あらゆるものが加速する中で 敢えて減速して生きていく。 マイペースに。丁寧に。 不定期に綴る、 減速生活のススメ。

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