救われるとき

腎不全の、トラちゃん。
日曜の夜に
やさしいご近所さんに
保護されました。

これ以上ない
素晴らしい環境を
整えてくれて
きっと心配のない
穏やかな日々を
過ごせるはず。

今までの
野良なりに
お気楽ながらも
過酷な毎日を思う。

ここ最近は
辛そうに
うずくまっていたと
ご近所のおばさまたちも
話していたそうです。


でも、
井戸端は井戸端でしかない。
行動してくれたのは
私よりも若い人。


母子ともに
地域猫に優しく、
既に2匹の親子猫を
面倒見ていました。


私もその人も
地域猫に癒されながら
この子達の安寧な行く末を
案じていました。


里親探しも
考えましたが、
できる限り
住み慣れたここで
見守りましょう!
ということになり、
LINEで互いに
見聞きした事を
やりとりして、約半年。


アンチのおじさまに
怒鳴られたり
残飯やお菓子のようなものを
捨てるように餌に置いて
片付けもしない人が
見受けられたり。。


優しさって
難しい。
見守るって
難しい。


結局は
若いご近所さんが
異変を察知して
LINEでのやり取りも踏まえて
かかりつけの獣医さんに
連れていってくれたことで
この子は救われました。


若い人は、
もう一人いました。
地域猫のいる場所で
糞を回収していた人。


うちも一匹
子猫を保護してるんですが、
(その日たまたまお散歩に
出てきてました)
ここの子達も気になって。。
誰か面倒見てくれてるんですね!
良かった。
うちの子ももう少し大きくなったら
去勢して譲渡の予定なんです。


黙々と
出来ることをする
二人の若い女性。


本当に必要なのは
こういう人なんですよね。


『たくさんたくさん
遊んであげてください』
と、保護主さん。
残されたカタワレの
パンダちゃんのことを
気にしていました。


パンダとトラ。
地域での呼び名。
何と呼ばれても
この子達は人懐こかった。
10年以上も前から
ここに銭湯や居酒屋があって
もう少し商店街が
栄えていたころから
ずっと人々を癒してきた。


駆け出しの、
まだひよっこの私も
何度となくこの子らに
癒されてきた。


でもいつかは
私たちより先に
虹の橋を渡っていく。


出会えたことは
奇跡だった。


いつも仲良く
2匹でひなたぼっこ。


居酒屋が閉店するまでは
餌を
与えたことがなかったけれど
すり寄ってきては
お腹を見せてゴロゴロと
なついてくれた。


持ちつ
持たれつ
ありがたいご縁。


居酒屋のご主人が
とぼとぼと歩く姿を
目撃して声を掛けた。


身内に
裏切られた
困り顔だった。


それ。。。
しっぺ返しだよ、
きっと。。
と、心のなかで思った。


どうにかしなきゃって
少しは思ったのかも知れないけれど、
ダメだ
ダメだ
って言ってばかりだった。。


この人の車の上を
お気に入りにしてた
この子たち。。


あっさりと
いなくなっちゃってさ。


しっかりしろ!
猫だって
頑張ったんだから!


世の中男性よ、
もう少し
地域のために
何かしてみてはどうかね。
なーんて
思ってしまうのでした。


話はパンダちゃんに戻って。


いつのまにか
師弟のように
纏わりつくようになった、
皮膚病のぺろちゃんとは、
つかずはなれずの仲。
ぺろちゃんは
餌に敏感で、
他所に寝床があるにも関わらず
パンダとトラの餌にあやかりに
現れるようになりました。

したたかな
オスネコです。

優しい
これまたトラちゃんの保護主さん。
薬を貰ってきてくれて
一緒に面倒を見てくれています。

そんなんだから
トラちゃんを救ってくれた。。
でも、
負担は増えるばかり。

ぺろちゃんのことは
軒下に寝床を貸してくれている
おうちの方にお願いできないものか。。

餌やりも
お母様が
代わり番こに続けていますが
餌やりさんばかりが
増えてしまうので
とうとう張り紙をしていました。


私は
パトロール担当。


ぺろちゃんは
餌?
と寄ってきますが
撫でることはできないので
パンダのマッサージ。
そして
おやつのちゅーるを
ぺろちゃんとに分け与えます。

餌場には
お水があるので
そこが目印。

悲しい事件に
胸も痛みます。


猫はただ
今を生きてるだけなのに。


糞尿だって
対策すれば
どうにかなるのに!


いつか人間だって
糞尿問題抱えるんだからね!


人に関わりつつ
人に嫌気が差す。
猫に癒され
猫と生きたいと思う。


高熱を出した日。
寒気を感じながら
はじめてあった人は
猫のような人でした。


好きな食べ物が
わかりやすくて
出されたものは
何でもおいしそう!
あら美味しいわ~🎵
喜んで食べてくれる
かわいらしいおばあちゃん。

それだけで
どれだけ救われるか。。


寸でのところで
踏みとどまる。
そんな感じ。


十一面観音さんが
助けに来てくれたのかな。


思えば猫たちも
救いの神なのかもしれない。
いや
きっとそうだよ。


ね。









SLOW DOWN LIFE

あらゆるものが加速する中で 敢えて減速して生きていく。 マイペースに。丁寧に。 不定期に綴る、 減速生活のススメ。

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