男と女はね、
ハリネズミみたいなものよ。
1996年の秋。
とある先輩が
オーストラリアに向かう
飛行機のなかで
ワインに酔いながら
語っていた。
新卒で入った会社は
バブルの余韻が残っており
メカトロ税制や
Windows95の煽りをうけて
海外への社員旅行が
毎年の恒例でした。
名刺にあったのは
ニックネーム。
いい?
女にとっては口紅が
男のネクタイみたいなものよ。
ひとりで山田うどんなんて
野蛮なところ入っちゃダメよ!
などなど。。
語録の多い、
なんとも奇想天外な先輩は
営業として猛烈な成績を残し、
あっけなく同僚の男性と
結婚して退職した。
話は戻って
ハリネズミ。
そう。
互いを傷つける距離って
あるんだなぁと
この年齢になってしみじみと
身内に対しても思うようになった。
介入したいけど
できない。
介入したがために
修復できなくなる。
ハリを出すための
空間を奪ってはならない。
また、
関与しなすぎると
どんどん離れてしまう。
適度な距離。
それって
むずかしいけど
間合いを感じることが
思いやりなんだと思う。
あの先輩は
奇想天外だったけど
その感覚を天性で
持っていたんだなぁ。。
プレゼントって、
もらったもの自体よりも
選んでくれた時間を
ありがたいって思うのよ。
思えば
心を大切にしていたのかな。
だから
営業として猛烈な成績を
残せたんだろうなぁ。
ふと、
平成最後の大晦日を
結婚してはじめて
夫と過ごしながら
考えておりました。
眠くなるほど
ツマラナイ
って寝入ってしまったので、
ひとりで楽しむ紅白後半戦。
思えば結婚してから
毎年の紅白は
それぞれに
別の部屋に移って
別の番組を見てたっけ。
カウントダウンを
夫だけ別の部屋で
迎えていたりして。
あらためてふたりの夜も
マイペースに過ごしてた。
明日の初日の出を
見るのだと
張り切って寝入ってしまった。
かくしてひとりの
紅白の歌合戦。
平成最後の効果はすごかった。
大晦日を
ひとりで過ごすというのも
アリかもしれないって
初めて思った。
一年のダイジェスト、
総集編、集大成。
豪華すぎる夜。
テレビを通じて
みんなと繋がってる感じ。
大晦日ならではの、
穏やかな距離感。
大祓式でスッキリしたせいか
色んなものが面白く見えた。
またまた
話は戻って
ハリネズミ。
適度なゆとりをもちながら
ハリが互いにあると意識しながら
生きていくのって
緊張感があっていい。
ハリを出してる人には
近づかないのがいい。
ハリを出してる時には
離れているのがいい。
空間を
空白を
夜を
贅沢に思う夜。
年が、
あけました。
喪中ですが。。。
どうぞことしも
ほどよい距離で
よろしくお願いいたします。
2019年1月1日
Mahalo,nui!!
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