昇華する時

夏の花火は
先祖や戦没者、
災害で亡くなった方などへの
追悼の意味があるけれど、


見上げてるときに
実感するのは、
その美しさと
今という時の儚さと
平和への知恵だ。


酷暑のお陰で
外での観賞を控えて
テレビの中継を
食卓から愉しむのが
我が家のトレンドとなった。


テレビで観る花火は
音声による解説と
音楽による演出で
思いの外楽しめることに
改めて気付かされた。


流山の花火。
午前中の雨で開催が危ぶまれながらも
無事に開催され、
どんなふうに雨から守ったんだろうと
感心しきりだった。


花火の大きさは
小さいけれど、
長岡の花火を小さくしたような
ミュージカル花火は圧巻だった。


花火の大きさは
大きいもので5号玉位でも、
200メートル上空で
直径200メートル近い規模の
爆発を繰り広げる。


夫の祖母は
花火を恐れていたそうで、
空襲の爆撃を彷彿とさせたのだとか。
確かに放つ方向を逆さにすれば、
恐ろしい兵器となってしまう。


どんなものも
使い方を誤れば
恐ろしい凶器となりうる。


花火の玉も
扱い次第では
人の命が奪われる。


安全への配慮と技術が
美しい芸術的な
光と音の共演を支えている。


花火を見上げながら
色んな思いも
儚く昇華されてほしいと願う。


この夏は
家族の別れがあり
残念な思いに溢れていた。
色んな人の思惑に
距離を置こうと思った。


私の心の中には
怒りも溢れた。
だけど花火を夫と眺めながら、
このひとときを大切にしよう、
その連続をひたすら願おう、
そんなふうに思った。


来年もまたこの先も
花火を楽しめるように、
それぞれの道を
ひたすらに歩いていこう。



思いが昇華する、
夏の夜空に。


2019年8月23日
Mahalo,nui!!





SLOW DOWN LIFE

あらゆるものが加速する中で 敢えて減速して生きていく。 マイペースに。丁寧に。 不定期に綴る、 減速生活のススメ。

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