「不思議なご縁だねえ」
「今日はいい日だ~」
といって
その人はお釣りを
おまけしてくれた。
夫の実家から
シンデレラの馬車のように
タクシーで帰る。
それも気が引けたのだけど、
一泊して翌朝帰るのは
もっと気が引ける。
いろいろ手土産を頂いて
タクシーを手配して貰って、
嫁というよりは
箱入り娘のよう。
だからこそ、気が引けてしまう。
「お客さん、沖縄のどこ?」
運転手さんの喋りと名前から
「沖縄の方ですか?」
と聞いたところでの、質問。
「いえ、母が。宮古島です。」
と返すと、
「宮古島の女性はね、
気が強いよ~」
と、しみじみ語りだした。
「アララガマ精神があるからね。
お母さんに聞いてみてよ」
アララガマ・・・・
あるがまま???
不屈の精神のような
負けん気の強い言葉。
運転手さんも母も
沖縄がアメリカ領だった時に
パスポートでこちらに来た。
国民健康保険にも
加入できなかったので、
医者にかかれず困った
という話を最近になって聞いた。
運転手さんも、
「学校の先生に馬鹿にされた、
英語喋れるのかって」
と振り返る。
色々あって
今は独り身でいるらしい。
「こないだスポーツ選手を
乗せたんだよ」
と、嬉しそうに話していた。
別れた奥様が、
宮古島の出身だったようで・・・
アララガマ精神を
気の強さの程度というか
ルーツのように思っているようだった。
それぞれに
沖縄を思い浮かべながら
宮古そばのおいしさに
共感しながら
なぜか沖縄の血が流れている
というだけで、
話しやすい空気になるのが
愉快な心地だった。
頑固なのかな。
芯の強さなのかな。
泊まらずに
我が家に帰ってきた自分にも
アララガマ精神が
ほんのちょっとあるような
気がしてニンマリした。
今夜は
妻も嫁も娘も
ちょっとおやすみ。
夜の静寂が
やけに心地よい。
平和って
こんな時間のことかしら。
ね。
今日は
沖縄慰霊の日。
不思議なつながりは
偶然じゃないのかも。
2018年6月23日
Mahalo,nui!!
いつもと違う
夫の実家に
戸惑うまめにゃん。
この子には
穏やかならぬ
夜だったかな??
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